頭皮の湿疹やかゆみが、忙しい時期や気を張っている時期に限って出てくる。そんな経験はありませんか。
ストレスが肌に良くないことは、なんとなく知られています。ただ、頭皮の湿疹とストレスに、本当に関係があるのかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
実は海外では、この関係を調べた研究がいくつも報告されています。
ある研究では、頭皮に症状が出ている患者の多くが、自分自身でストレスを最大の引き金として挙げていました。さらに、社会全体のストレスが高まった時期に、頭皮湿疹での受診が数倍に増えたというデータもあります。
この記事では、頭皮湿疹とストレスの関係について、海外の研究結果を交えながら解説します。
あわせて、ストレスで揺らぎやすい頭皮に合うシャンプーの選び方や、ReBALAN シャンプー&トリートメントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも頭皮湿疹とは?種類によってストレスとの関係は異なる
頭皮湿疹は、ひとつの病名ではありません。頭皮に炎症が起きて、かゆみや赤み、ぶつぶつ、フケなどの症状が出ている状態をまとめた総称です。
そのため、頭皮湿疹といっても背景にある疾患はさまざまで、代表的なものには次のようなものがあります。
脂漏性皮膚炎
皮脂の多い部位に起こる炎症です。黄色っぽくベタついたフケや赤み、かゆみが特徴で、皮脂とマラセチア菌が関わっています。
アトピー性皮膚炎
皮膚のバリア機能が低下し、慢性的にかゆみや炎症を繰り返します。頭皮に症状が出ることもあります。
接触皮膚炎
シャンプーやヘアカラーなどの成分が肌に合わず、かぶれてしまう状態です。原因となるものに触れたことが引き金になります。
皮脂欠乏性皮膚炎
皮脂が減って頭皮が乾燥し、バリア機能が低下することで起こります。洗浄力の強いシャンプーや熱いお湯での洗髪、乾燥する季節などが原因です。
そして重要なのが、ストレスとの関わりは種類によって大きく異なるという点です。
ストレスが引き金や悪化要因として指摘されているのは、主に脂漏性皮膚炎とアトピー性皮膚炎です。
一方、接触皮膚炎は原因物質に触れたこと、皮脂欠乏性皮膚炎は乾燥が主な原因であり、ストレスが直接の引き金になるわけではありません。
ストレスは頭皮湿疹の引き金になる?海外の研究結果
ストレスと頭皮湿疹の関係については、海外でいくつかの研究が報告されています。
ここでは、そのなかでも代表的なフランスとブラジルの2国が行ったの調査を紹介します。
【フランスの研究結果】患者の大多数がストレスを引き金と答えた
ストレスと脂漏性皮膚炎の関係については、長いあいだ臨床の現場で語られてきました。
ただ、それを実際に確かめた研究は、意外にも長らく存在していませんでした。
そこで行われたのが、フランスの研究チームによる調査です。
調査を主導したのは、ブレスト大学病院の皮膚科部長であるロラン・ミズリー教授。
フランス皮膚科学会で、皮膚と心の関係を扱う心療皮膚科グループの会長を務める人物です。
脂漏性皮膚炎の患者82名を対象に、症状の引き金となった出来事を聞き取り、さらに4か月後に同じ質問を行うという方法がとられました。
対象者のうち、実に82%が頭皮に症状を抱えていました。
結果として、患者自身が引き金として最も多く挙げたのがストレスであり、実際に発症前にストレスとなる出来事が確認されたケースが大多数を占めていました。
さらに興味深いのが、4か月後の追跡調査の結果です。
ストレスが原因だと考えていた患者は、そうでない患者に比べて、症状が続いていたり再発したりしやすい傾向が見られました。
つまりストレスは、引き金になるだけでなく、その後の経過にも影響する可能性があるということです。
出典:Misery L, et al.「Stress and seborrheic dermatitis」Annales de Dermatologie et de Vénéréologie(2007年)
【ブラジルの研究結果】社会全体のストレスが高まった時期に受診が急増
もうひとつ紹介したいのが、ブラジルで行われた調査です。
サンパウロの皮膚科クリニックで、2019年と2020年の同じ時期(3月から7月)の診療記録を比較しました。
2020年といえば、外出制限や社会的な隔離によって、多くの人が不安やストレスを抱えていた時期です。
2019年の992件、2020年の1,176件の診察記録を分析したところ、明確な変化が見られました。
脂漏性皮膚炎の受診が200%増、アトピー性皮膚炎が178%増と、いずれも大幅に増加していたのです。
研究チームは、これらの疾患に共通しているのは、ストレスが発症のきっかけになり得る点だと指摘しています。
一方で、同じ期間に美容目的の施術は約54%減少していました。単に受診者が増えただけではないことがわかります。
社会全体でストレスが高まった時期に、頭皮湿疹に関わる疾患の受診が数倍に増えた。この事実は、ストレスと頭皮の関係を裏付ける材料のひとつといえます。
出典:Mangini CSM, et al.「Social isolation: main dermatosis and the impact of stress during the COVID-19 pandemic」Einstein(São Paulo)2022年
ストレスが頭皮に影響する仕組み

では、ストレスはどのようにして頭皮に影響するのでしょうか。
ストレスを感じると、体は自律神経やホルモンを通じて反応します。
このとき交感神経が優位になり、コルチゾールをはじめとするストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールや男性ホルモンの働きが活発になると、皮脂腺が刺激され、皮脂の分泌が増えやすくなります。
そして、増えた皮脂をエサにしてマラセチア菌が繁殖します。
マラセチア菌は皮脂を分解する過程で遊離脂肪酸という物質を生み出し、これが頭皮への刺激となって炎症を引き起こします。
かゆみや赤み、フケといった症状は、この炎症反応の結果として現れているのです。
影響はそれだけではありません。
ストレスは免疫のバランスや、皮膚のバリア機能にも影響するとされています。
バリア機能が低下した頭皮は、外部からの刺激を受けやすい状態になります。普段なら問題にならないような刺激にも、敏感に反応してしまうことがあるのです。
加えて、自律神経やホルモンバランスの乱れによって、かゆみの原因物質であるヒスタミンが過剰に分泌されるという指摘もあります。
さらに、ストレスで睡眠の質が下がることも、頭皮の状態を間接的に乱す要因になります。
なお、こうした仕組みは、生理学的に筋の通った説明として国内外で共通して語られているものです。
ただし、コルチゾールが脂漏性皮膚炎にどう作用するかを直接測定した研究は、まだ多くありません。あくまで有力な説明のひとつとして捉えておくとよいでしょう。
症状そのものがストレスになる悪循環
ここまでは、ストレスが頭皮湿疹の引き金になるという話をしてきました。
ただ、この関係は一方通行ではありません。
頭皮のかゆみや赤み、フケといった症状は、人目につきやすく、日常のなかで気になり続けるものです。
その悩みそのものが、新たなストレスになってしまうことがあります。
ストレスが症状を悪化させ、悪化した症状がさらにストレスを生む。この悪循環が、頭皮湿疹を長引かせる要因のひとつだと指摘されています。
実際に、脂漏性皮膚炎の患者は不安を抱えやすいことがわかっています。
ある研究では、脂漏性皮膚炎の患者のうち32.5%に不安が見られ、健康な人の12.6%と比べて明らかに高い割合でした。
さらに興味深いのが、2025年に発表された210名を対象とした研究の結果です。
この研究では、医師が評価した症状の重症度と、患者本人の不安の強さには、はっきりとした関係が見られませんでした。
一方で、患者自身が感じている生活への影響の大きさは、不安の強さと関連していたのです。
つまり、症状が軽く見えるからといって、本人のつらさが小さいとは限らないということです。
逆にいえば、頭皮の状態が落ち着いてくることで、この悪循環を断ち切るきっかけが生まれる可能性もあります。
だからこそ、ストレスそのものへの対処と並行して、毎日のケアで頭皮の状態を整えていくことにも意味があります。
出典:Cömert A, et al.(脂漏性皮膚炎患者と対照群の不安の比較研究)/Karaosmanoğlu N, et al.「The psychosocial dimensions of seborrheic dermatitis」PLOS ONE(2025年)
頭皮湿疹が気になるときのシャンプーの選び方
ストレスへの対処は、すぐに結果が出るものではありません。
一方で、毎日使うシャンプーは、自分の判断で選び、今日から変えられるケアのひとつです。
頭皮の状態が落ち着いてくれば、悪循環を断ち切るきっかけにもなります。
では、頭皮湿疹が気になるとき、どのような視点でシャンプーを選べばよいのでしょうか。
かゆみや炎症を抑える有効成分が入っているか
医薬部外品であれば、ふけ・かゆみを防ぐ有効成分が配合されています。グリチルリチン酸2Kなどの抗炎症成分が代表的です。
洗浄成分が低刺激かどうか
バリア機能が低下した頭皮に洗浄力の強いシャンプーを使うと、必要な皮脂まで奪われて刺激になります。アミノ酸系など、やさしい洗浄成分を選びましょう。
保湿・バリアケア成分が入っているか
頭皮の乾燥は刺激を受けやすい状態を招きます。セラミドやエクトインなど、うるおいを保つ成分が入っているかも確認したいところです。
毎日無理なく続けられるか
香りや泡立ち、洗い上がりの感触が合わないと、続けること自体が負担になります。使い心地も見逃せない要素です。
特に見落とされがちなのが、3つ目の保湿・バリアケアです。
ストレスは、皮脂の分泌だけでなく、肌のバリア機能にも影響するとされています。
バリア機能が落ちた頭皮は、ちょっとした刺激にも反応しやすくなります。
汚れを落とすことばかりを重視して、うるおいを守る視点が抜けてしまうと、かえって症状が長引くこともあるのです。
もうひとつ意識しておきたいのが、殺菌力の強さだけで選ばないことです。
頭皮には、本来なんらかの常在菌が存在しています。
殺菌成分で菌を抑え込むという発想よりも、菌が増えすぎる原因となる余分な皮脂や古い角質を穏やかに取り除くという考え方も、選択肢のひとつです。
頭皮湿疹が気になる方にReBALANシャンプー&トリートメント
ここまで見てきた4つのポイントを満たす選択肢のひとつが、ReBALAN(リバラン)の薬用スカルプシャンプーと美容液トリートメントです。
ReBALANシャンプーには、3つの有効成分を配合しています。
グリチルリチン酸2K
甘草から抽出される抗炎症成分です。頭皮のかゆみ・赤み・フケに効果的です。
サリチル酸
毛穴に詰まった余分な角質や皮脂を取り除き、マラセチア菌が繁殖しにくい清潔な頭皮環境を作ります。
酢酸トコフェロール(ビタミンE)
頭皮に潤いを与えながら皮脂の酸化を防ぐことによって、頭皮臭を防ぎます。
洗浄成分には低刺激なアミノ酸系を採用しているため、ゆらぎやすい頭皮でも、必要な皮脂やうるおいを残しながら洗い上げられます。
そして注目したいのが、保湿・バリアケア成分の充実ぶりです。
水分を抱え込んで乾燥から守るエクトイン、頭皮のバリア機能に関わるユズセラミドやコレステロールを配合しています。
さらに、ゴボウエキス、アシタバエキス、ウメ果実エキス、トウキンセンカエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、ラベンダーエキス、メリッサエキスなど、数多くの植物エキスも取り入れています。
汚れを落とすだけでなく、頭皮そのものを守り、うるおいを保つことまで考えた処方です。
新発想!頭皮に揉み込んで使える頭皮用トリートメント
一般的なトリートメントは、髪の毛先を中心に使うものとして作られています。
そのため、頭皮につくとベタついたり、毛穴の負担になったりすることから、頭皮を避けて使うよう案内されていることがほとんどです。
ReBALANの美容液トリートメントが違うのは、開発の段階から、頭皮と髪の両方をケアすることを前提に設計されている点です。
グリチルリチン酸2Kとサリチル酸という2つの有効成分に加え、シャンプーと同じ保湿成分も配合。頭皮に直接揉み込んで使えるトリートメントは、市場でもまだ珍しい存在です。
おすすめの使い方は、3分間のヘアパックです。
頭皮と髪の両方に揉み込んでから、3分ほど時間をおいて洗い流してください。時間をおくことで、有効成分や保湿成分がより浸透しやすくなります。
洗って終わりではなく、洗ったあとの頭皮までケアする。ストレスで揺らぎやすい時期こそ、この習慣が頭皮の状態を支えてくれます。
シャンプーとあわせて見直したいストレスケアの生活習慣
シャンプーで頭皮の状態を整えることと並行して、ストレスそのものへの対処も意識したいところです。
すべてを一度に変える必要はありません。取り入れやすいものから試してみましょう。
睡眠の質を整える
ストレスを抱えていると、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりしやすくなります。
そして睡眠の質が下がると、肌や頭皮のコンディションにも影響が出やすくなります。
ストレスと睡眠と頭皮の状態は、それぞれが影響し合う関係にあります。
就寝前のスマートフォンの使用を控える、夕方以降のカフェインを減らすなど、眠りにつきやすい環境を整えることから始めてみましょう。
運動やリラックスの時間をつくる
体を動かすことは、ストレスとの向き合い方として広く推奨されています。
激しい運動である必要はなく、散歩や軽いストレッチなど、無理なく続けられるもので十分です。
また、深呼吸や瞑想といったリラックスの習慣も、緊張がほぐれるきっかけになります。
頭皮の症状が気になっていると、そのことばかりを考えてしまいがちです。意識を他に向ける時間をつくることにも、意味があります。
栄養バランスを意識する
食事の面では、ビタミンB群を意識してみるのもひとつの方法です。
ビタミンB2やB6の不足は、皮脂の代謝の乱れにつながる可能性があると指摘されています。
レバーや卵、納豆、緑黄色野菜などに多く含まれています。
一方で、特定の食品だけを避けたり、極端な食事制限をしたりする必要はありません。それ自体が新たなストレスになってしまっては本末転倒です。
頭皮湿疹とストレスに関するよくある質問
- ストレスを減らせば頭皮湿疹は治りますか?
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ストレスは頭皮湿疹の引き金や悪化要因のひとつですが、唯一の原因ではありません。
皮脂の分泌量や体質、季節、使っているシャンプーなど、複数の要因が関わっています。
ストレスへの対処は有効な取り組みのひとつですが、それだけで症状がすべて解消するとは限りません。日々のケアや、必要に応じた医療機関での相談とあわせて考えていきましょう。
- ストレスによる湿疹と、シャンプーが合わない湿疹はどう見分けますか?
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セルフチェックの目安として、症状が出始めたタイミングが手がかりになります。
シャンプーやヘアカラーを変えた直後から症状が出た場合は、接触皮膚炎の可能性があります。
一方、使っているものは変えていないのに、忙しい時期や環境が変わった時期に症状が出たり悪化したりする場合は、ストレスの影響も考えられます。
ただし、自己判断で見分けるのは難しいため、症状が続く場合は皮膚科で相談することをおすすめします。
- ストレスで抜け毛も増えますか?
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ストレスは、抜け毛の要因になり得ることが指摘されています。
前述したブラジルの調査では、社会的な隔離期間中に休止期脱毛の受診が276%増加していました。
休止期脱毛は、身体的・精神的なストレスに反応して、髪の成長が通常より早く止まってしまう状態です。
頭皮湿疹と抜け毛が同時に気になる場合は、一度医療機関で相談してみるとよいでしょう。
- 頭皮湿疹は人にうつりますか?
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脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎などは、人から人へうつるものではありません。
脂漏性皮膚炎に関わるマラセチア菌は、もともと健康な人の頭皮にも存在している常在菌です。特別な菌に感染して起こるわけではないため、うつる心配はありません。
- 皮膚科に相談したほうがいいのはどんなときですか?
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セルフケアを2週間ほど続けても改善しない場合は、皮膚科への相談を検討しましょう。
また、強いかゆみや赤み、じゅくじゅくとした症状、痛みをともなう場合も、早めの受診をおすすめします。
頭皮湿疹は種類によって適切な治療が異なるため、自己判断でケアを続けるより、専門医に診てもらうほうが確実です。
まとめ
頭皮湿疹とストレスの関係は、単なる思い込みではありません。
脂漏性皮膚炎の患者の多くがストレスを引き金として挙げた研究や、社会全体のストレスが高まった時期に受診が大幅に増えたという調査など、複数の報告があります。
そして、症状そのものが新たなストレスになるという悪循環も、頭皮湿疹を長引かせる要因のひとつです。
ストレスをゼロにすることは現実的ではありません。ですが、毎日のシャンプーを見直すことは、今日からできる対処のひとつです。
ReBALANのシャンプー&トリートメントのように、有効成分と保湿・バリアケアの両方を考えた選択肢を取り入れることも、頭皮環境を整える方法のひとつになります。
なお、セルフケアを続けても症状が改善しない場合や、症状が強く出ている場合は、自己判断を続けず、皮膚科に相談することも検討しましょう。

