脂漏性皮膚炎のフケやかゆみに悩んで、コラージュフルフルシャンプーを検討している方は多いのではないでしょうか。薬局でもよく見かける、フケ・かゆみ対策の定番といえる商品です。
結論からお伝えすると、コラージュフルフルは脂漏性皮膚炎の症状に対して効果が期待できる設計になっています。フケの原因菌の増殖を抑える成分が配合されており、臨床試験でも改善が報告されています。
ただ、脂漏性皮膚炎は再発しやすい皮膚トラブルです。長く付き合っていくことを考えると、菌を抑えるという以外の視点も知っておいて損はありません。
この記事では、コラージュフルフルの成分と効果を整理したうえで、殺菌というアプローチの特性についても解説します。後半では、頭皮環境そのものを整えていくReBALAN シャンプー&トリートメントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
コラージュフルフルシャンプーとは
出典:https://www.collage-shop.jp/shop/g/g190643191/
コラージュフルフルは、持田製薬グループの持田ヘルスケアが展開する、医薬部外品の薬用シャンプーです。
ブランド名のフルフルは、マラセチア・フルフルという菌の名前に由来しています。誰の頭皮にも存在する常在菌ですが、増えすぎるとフケやかゆみの原因になる菌です。シリーズ全体が、この菌に着目して開発されています。
ネクストシャンプーに配合されている有効成分は、抗真菌成分のミコナゾール硝酸塩と、抗菌成分のピロクトンオラミンの2つ。日本で初めて、シャンプーとリンスにミコナゾール硝酸塩を配合した製品として知られています。
現在は悩み別に3つのシリーズが展開されています。フケ・かゆみにはネクスト、頭皮のニオイには消臭成分の緑茶乾留エキスを加えたプレミアム、皮脂のベタつきにはスカルプという分け方です。
低刺激性・無香料・無色素という設計で、脂漏性皮膚炎に悩む方が選択肢に挙げることの多い商品といえます。
脂漏性皮膚炎に効果はある?
まず前提として、薬用シャンプーが表示できる効能は、ふけ・かゆみを防ぐ、頭皮を清浄に保つといった範囲に限られています。脂漏性皮膚炎という疾患そのものを治すとは表示できません。
ただ、その症状であるフケやかゆみに対しては、臨床試験で改善が報告されています。
日本医真菌学会誌に掲載された8施設での一般臨床試験では、0.75%のミコナゾール硝酸塩配合シャンプーについて、有効率73%という結果が出ています。フケの改善率は82%、かゆみは74%でした。
特筆すべきは、それまで別の抗フケシャンプーを使っていた17例のうち、13例(76%)で有効以上の成績が得られた点です。他のフケ対策シャンプーで改善しなかった人にも効果が見られたということになります。
もう一つ、二重盲検比較試験の結果も紹介します。シャンプーだけでなくリンスにもミコナゾール硝酸塩を配合した群では、洗髪の頻度に関係なく効果がほぼ同等でした。一方、リンスに配合していない群は、洗髪頻度によって効果に差が出ています。
頭皮に有効成分がとどまる時間が長くなることで、マラセチア菌の増殖を抑える濃度が維持されたと考察されています。コラージュフルフルがシャンプーとリンスの両方にミコナゾール硝酸塩を配合しているのは、こうした理由があるわけです。
菌の増殖を抑えることでフケやかゆみを防ぐ。この設計には、たしかな裏付けがあるといえます。
出典:日本医真菌学会誌「0.75%硝酸ミコナゾール配合シャンプーのフケ症に対する有用性」/同誌「フケ症に対するミコナゾール硝酸塩配合リンスの有用性」
殺菌アプローチで知っておきたいこと
ここまで見てきたように、菌を抑えるアプローチには確かな効果があります。ただし、長く付き合っていくことを考えると、知っておきたい点もあります。
ここからは特定の商品ではなく、殺菌・抗真菌成分というアプローチ全般についての話です。
中止したあと、マラセチア菌が先に戻ってくる
国内メーカー2社の共同研究で、興味深い報告があります。
殺菌成分入りシャンプーは、使用中は頭皮の状態が落ち着いても、使用をやめると再び悪化する傾向が確認されている。殺菌によってマラセチア菌以外の常在菌も減ってしまい、中止後は増殖の早いマラセチア菌が真っ先に増えてしまうためと考えられる。
出典:ホーユー株式会社・クラシエホームプロダクツ株式会社 共同研究発表(2014年7月11日)
殺菌成分は、増えすぎたマラセチア菌だけでなく、頭皮を守っている他の常在菌にも作用します。そして使用をやめたとき、真っ先に戻ってくるのが増殖の早いマラセチア菌だというわけです。
耐性菌の問題
もうひとつ指摘されているのが、抗真菌成分に対する耐性です。
2025年に米国微生物学会の学術誌に掲載された研究では、マラセチア菌のERG11という遺伝子に新しい変異が同定されました。この遺伝子はアゾール系抗真菌成分が標的とする酵素をつくるもので、変異が起きると成分が効きにくくなります。
この論文では、ケトコナゾールに耐性を持つマラセチア菌の株が、すでにフケに悩む患者から見つかっていることにも触れられています。耐性が生じると治療効果が失われ、症状が続いてしまうと指摘されています。
長期使用のデータ自体が少ない
意外に思われるかもしれませんが、脂漏性皮膚炎に対する抗真菌成分の研究は、そのほとんどが4週間から8週間程度の評価にとどまっています。
つまり、何年も使い続けたときにどうなるかを追跡したデータは、あまり多くないのが現状です。長期使用で問題が報告されていないというより、長期使用を調べた研究そのものが少ないと言ったほうが正確でしょう。
誤解のないように補足すると、これらは殺菌アプローチを否定するものではありません。症状が出ているときに菌を抑えることには、明確な意味があります。ただ、症状が落ち着いたあとをどうするかという視点も、あわせて持っておきたいところです。
出典:Tan JSY, et al.「Non-synonymous ERG11 mutations in M. restricta and M. arunalokei: impact on azole susceptibility」Microbiology Spectrum(2025年)
菌を抑えるか、環境を整えるか
脂漏性皮膚炎のセルフケアには、大きく分けて2つの考え方があります。
菌を抑えるアプローチ
抗真菌成分や抗菌成分で、増えすぎたマラセチア菌そのものに働きかけます。症状が出ているときに、直接的に効果を発揮します。
環境を整えるアプローチ
菌のエサとなる余分な皮脂や古い角質を取り除き、頭皮のバリア機能を守ります。菌が増えにくい状態を保つことを目指します。
この2つは、どちらが優れているという話ではありません。得意な場面が違うのです。
フケやかゆみが強く出ているときは、菌を抑えるアプローチが力を発揮します。一方、落ち着いた状態を長く保ちたいときに向いているのが、環境を整えるアプローチです。
なぜマラセチア菌が増えすぎたのかを考えると、その理由が見えてきます。背景にあるのは、皮脂の過剰な分泌です。マラセチア菌は皮脂をエサにして増えるため、エサが豊富にある限り、菌は何度でも増えようとします。
菌を減らしても、エサが残っていれば元に戻る。逆に言えば、エサを減らしていけば、菌は増えにくくなります。
脂漏性皮膚炎が再発しやすいのは、こうした構造があるからです。症状が落ち着いたあとも、皮脂が過剰な状態のままであれば、いつまた同じことが起きてもおかしくありません。
だからこそ、毎日使うシャンプーには、菌を抑えること以外の視点も求められます。皮脂や古い角質を穏やかに取り除き、炎症を抑え、頭皮のバリア機能を守る。地味に見えるかもしれませんが、こうした積み重ねが頭皮環境を変えていきます。
長期的に頭皮環境を整えるReBALANシャンプー&トリートメント
環境を整えるという考え方で設計されているのが、ReBALAN(リバラン)の薬用スカルプシャンプーと美容液トリートメントです。
ReBALANには殺菌成分は配合されていません。代わりに、3つの有効成分がそれぞれ違う角度から頭皮環境に働きかけます。
サリチル酸
毛穴に詰まった余分な角質や皮脂を取り除き、マラセチア菌が繁殖しにくい清潔な頭皮環境を作ります。
グリチルリチン酸2K
甘草から抽出される抗炎症成分です。頭皮のかゆみ・赤み・フケに効果的です。
酢酸トコフェロール(ビタミンE)
頭皮に潤いを与えながら皮脂の酸化を防ぐことによって、頭皮臭を防ぎます。
中心になるのがサリチル酸です。菌そのものを叩くのではなく、菌のエサとなる余分な皮脂や古い角質を取り除くことで、増えすぎにくい環境をつくります。
そこにグリチルリチン酸2Kが加わり、今あるかゆみや赤みを抑えます。かゆみが治まれば、掻きむしって頭皮を傷つけることも減ります。
もうひとつ大切なのが、洗いすぎないことです。洗浄力の強いシャンプーで必要な皮脂まで奪ってしまうと、頭皮は乾燥を補おうとして皮脂の分泌をかえって増やします。エサを減らすつもりが、増やしてしまうことになりかねません。
ReBALANが洗浄成分に低刺激なアミノ酸系を採用しているのは、このためです。加えて、水分を抱え込んで乾燥から守るエクトインや、頭皮のバリア機能に関わるユズセラミドといった保湿成分も配合しています。
医薬部外品として、ふけ・かゆみを防ぎ、毛髪や頭皮を清浄に保ちます。
新発想!頭皮に揉み込んで使える頭皮用トリートメント
一般的なトリートメントは、髪の毛先を中心に使うものとして作られています。そのため、頭皮につくとベタついたり毛穴の負担になったりすることから、頭皮を避けて使うよう案内されていることがほとんどです。
ReBALANの美容液トリートメントが違うのは、開発の段階から、頭皮と髪の両方をケアすることを前提に設計されている点です。しかも市場では珍しい医薬部外品のトリートメントで、グリチルリチン酸2Kとサリチル酸という2つの有効成分を配合しています。
つまり、洗う工程だけでなく、洗ったあとの頭皮にも同じ考え方でアプローチできるということです。
おすすめの使い方は、3分間の頭皮&ヘアパックです。頭皮と髪の両方に揉み込んでから、3分ほど時間をおいて洗い流してください。時間をおくことで、有効成分や保湿成分、そしてカシミヤケラチンがしっかり浸透します。
カシミヤヤギの毛から抽出された希少なケラチン成分は、シャンプーとトリートメントの両方に配合されています。頭皮をいたわりながら、髪のダメージ補修にもアプローチするので、頭皮ケアのために髪の仕上がりをあきらめる必要はありません。
頭皮環境を整えるケアは、数日で結果が出るものではありません。だからこそ、毎日無理なく続けられる使い心地であることにも意味があります。
まとめ
コラージュフルフルは、ミコナゾール硝酸塩によってフケの原因菌の増殖を抑える薬用シャンプーです。臨床試験でもフケやかゆみの改善が報告されており、症状が出ているときに頼れる選択肢といえます。
一方で、殺菌というアプローチには、頭皮を守る他の常在菌にも作用することや、耐性菌の報告があることなど、知っておきたい点もあります。
脂漏性皮膚炎が再発しやすいのは、菌が増えすぎる背景に皮脂の過剰分泌があるからです。エサが残っている限り、菌は何度でも増えようとします。
だからこそ、症状が落ち着いたあとをどうするかという視点も大切になります。菌のエサとなる余分な皮脂や古い角質を減らし、バリア機能を守りながら、増えにくい頭皮環境を保っていく。ReBALANのシャンプー&トリートメントは、そうした考え方で設計されています。
症状が強いときは菌を抑え、落ち着いてきたら環境を整える。両方の視点を持っておくことが、脂漏性皮膚炎と長く付き合っていくうえでは役に立ちます。
なお、セルフケアを続けても症状が改善しない場合や、強いかゆみ・赤みが続く場合は、自己判断を続けず、皮膚科に相談することも検討しましょう。

