『グリチルリチン酸2K(ジカリウム)が入ってるシャンプーの効果を教えて』←実は抗炎症成分として有名です

お手持ちのシャンプーの成分表示を見て、グリチルリチン酸2Kという名前に気づいたことはありませんか。医薬部外品の薬用シャンプーでは、有効成分として非常によく使われている成分です。

ただ、この成分が頭皮に対して実際に何をしているのかまで知っている方は、多くないかもしれません。そして意外に思われるかもしれませんが、グリチルリチン酸2Kだけでは、頭皮トラブルのケアとして十分とは言えない側面もあります。

この記事では、グリチルリチン酸2Kの働きを仕組みから解説したうえで、シャンプーを選ぶときに何を見ればよいのかをお伝えします。後半では、この成分を軸に3種の有効成分を組み合わせたReBALAN シャンプー&トリートメントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

グリチルリチン酸2Kとは?甘草由来の抗炎症成分

甘草

グリチルリチン酸2Kは、マメ科の植物である甘草(カンゾウ)の根や茎から抽出したグリチルリチン酸に、カリウムを結合させた成分です。正式にはグリチルリチン酸ジカリウムといい、成分表示ではどちらの表記も見かけます。

わざわざカリウムを結合させているのは、水に溶けやすくするためです。この水溶性の高さがあるからこそ、シャンプーのような水をベースにした製品にも配合しやすくなっています。

甘草は4000年にわたって使われてきた薬用植物で、漢方薬の原料としても知られています。砂糖の約50倍ともいわれる甘みを持つ一方、抗炎症作用や抗アレルギー作用など、多彩な働きを持つことが近代の薬理研究で明らかになってきました。

現在では、うがい薬や点鼻薬といった医薬品から、化粧水、目薬、歯磨き粉、そしてシャンプーまで、幅広い製品に使われています。

頭皮ケアの分野では、厚生労働省が承認した医薬部外品の有効成分として位置づけられています。20年以上の使用実績があり、重大な副作用の報告もありません。刺激が少なく穏やかに働くため、敏感な頭皮にも使いやすい成分です。

グリチルリチン酸2Kの4つの働き

4つ

グリチルリチン酸2Kには、大きく分けて4つの働きがあります。それぞれ、頭皮で何が起きているのかと一緒に見ていきましょう。

グリチルリチン酸2Kの4つの働き

①抗炎症作用
頭皮が刺激を受けると、細胞内でプロスタグランジンE2という物質が過剰に作られます。これが血管を広げて赤みを生み、炎症を引き起こします。グリチルリチン酸2Kは、この産生を抑えることで炎症の悪化を防ぎます。

②抗アレルギー作用
ヒアルロニダーゼという酵素の活性を阻害します。この酵素は、かゆみの原因物質であるヒスタミンの放出に関わっているため、その働きを抑えることでかゆみを鎮めます。

③皮膚刺激緩和作用
外部からの刺激に対して、肌が過敏に反応するのを和らげます。

④バリア機能の改善
炎症を抑えることで、結果的に頭皮のバリア機能を守ることにつながります。

特に頭皮ケアで意味が大きいのが、かゆみへの働きです。

かゆいと、どうしても掻いてしまいます。爪で掻けば頭皮は傷つき、その刺激がさらなる炎症を呼びます。かゆみ、掻く、悪化するという連鎖は、頭皮トラブルが長引く典型的なパターンです。

グリチルリチン酸2Kは、この連鎖の入り口であるかゆみそのものを抑えます。医薬部外品の薬用シャンプーが、ふけ・かゆみを防ぐという効能を表示できるのは、こうした働きが認められているからです。

グリチルリチン酸2Kだけでは足りない理由

足りない

ここまで読むと、グリチルリチン酸2Kが入っていれば安心のように思えるかもしれません。ですが、この成分には明確な限界があります。

グリチルリチン酸2Kは炎症を鎮める成分であって、炎症の原因そのものを取り除く成分ではありません。

たとえばフケやかゆみの背景には、過剰に分泌された皮脂と、それをエサに増えたマラセチア菌の存在があります。マラセチア菌は皮脂を分解する過程で刺激物質を生み出し、それが頭皮の炎症を引き起こします。

グリチルリチン酸2Kは、この最後の炎症の部分を抑えてくれます。ですが、皮脂を取り除いたり、菌の増殖を抑えたりする作用は持っていません。

つまり、原因が頭皮に残ったままだと、炎症が鎮まっても、また同じことが繰り返されます。火は消えても、火種はそのままという状態です。

頭皮トラブルが何度も再発してしまう背景には、こうした構造があります。炎症を抑えることと、炎症が起きにくい頭皮環境をつくること。この2つは別の話なのです。

だからこそ、シャンプーを選ぶときは、グリチルリチン酸2Kが入っているかどうかだけでなく、余分な皮脂や古い角質にアプローチする成分と組み合わされているかまで見ておきたいところです。

3種の有効成分を組み合わせたReBALANシャンプー&トリートメント

ReBALANシャンプーのイメージ

炎症を抑える成分と、その原因にアプローチする成分。この組み合わせを形にしているのが、ReBALAN(リバラン)の薬用スカルプシャンプーです。

グリチルリチン酸2Kを含む3つの有効成分が、それぞれ違う役割を担っています。

3種の有効成分と役割分担

グリチルリチン酸2K
甘草から抽出される抗炎症成分です。頭皮のかゆみ・赤み・フケに効果的です。

サリチル酸
毛穴に詰まった余分な角質や皮脂を取り除き、マラセチア菌が繁殖しにくい清潔な頭皮環境を作ります。

酢酸トコフェロール(ビタミンE)
頭皮に潤いを与えながら皮脂の酸化を防ぐことによって、頭皮臭を防ぎます。

グリチルリチン酸2Kが炎症を鎮め、サリチル酸がその原因となる皮脂や古い角質にアプローチする。火を消しながら、火種も減らしていく設計です。

洗浄成分には低刺激なアミノ酸系を採用しているため、洗浄力の強さに頼ることなく、必要な皮脂やうるおいを残しながら洗い上げられます。さらに、水分を抱え込んで乾燥から守るエクトインや、頭皮のバリア機能に関わるユズセラミドなどの保湿成分も配合しています。

新発想!頭皮に揉み込んで使える頭皮用トリートメント

リバラン美容液トリートメント

一般的なトリートメントは、髪の毛先を中心に使うものとして作られています。そのため、頭皮につくとベタついたり毛穴の負担になったりすることから、頭皮を避けて使うよう案内されていることがほとんどです。

ReBALANの美容液トリートメントが違うのは、開発の段階から、頭皮と髪の両方をケアすることを前提に設計されている点です。しかも市場では珍しい医薬部外品のトリートメントで、グリチルリチン酸2Kとサリチル酸という2つの有効成分を配合しています。

つまり、洗う工程だけでなく、洗ったあとの頭皮にも同じ組み合わせでアプローチできるということです。

おすすめの使い方は、3分間の頭皮&ヘアパックです。頭皮と髪の両方に揉み込んでから、3分ほど時間をおいて洗い流してください。時間をおくことで、有効成分や保湿成分、そしてカシミヤケラチンがしっかり浸透します。

カシミヤヤギの毛から抽出された希少なケラチン成分は、シャンプーとトリートメントの両方に配合されています。頭皮をいたわりながら、髪のダメージ補修にもアプローチするので、頭皮ケアのために髪の仕上がりをあきらめる必要はありません。

ステロイドとは違うの?よくある誤解

原因

グリチルリチン酸2Kは、天然のステロイドと呼ばれることがあります。そのため、ステロイド外用薬と同じような副作用があるのではないかと心配される方もいます。

結論から言うと、グリチルリチン酸2Kは分類上、ステロイドではありません。

ステロイド外用薬は合成ホルモンで、糖質コルチコイド受容体に結合して免疫反応を強力に抑え込みます。一方のグリチルリチン酸2Kは植物由来の非ステロイド成分で、炎症物質の働きを穏やかに阻害するという仕組みです。

シャンプーを選ぶときに確認したいこと

確認

最後に、シャンプーを選ぶときの見方をお伝えします。実は、成分表示にグリチルリチン酸2Kと書いてあるだけでは、判断材料として十分ではありません。

同じ成分でも、その商品が医薬部外品なのか化粧品なのかで、意味がまったく変わるからです。

医薬部外品の場合、グリチルリチン酸2Kは有効成分として国の審査を通った濃度で配合されており、ふけ・かゆみを防ぐという効能を表示できます。

一方、化粧品にはそもそも有効成分という概念がありません。配合すること自体は可能ですが、効能を表示することはできず、ごく微量でも成分表には名前が載ります。期待できる働きがあるだけの量が入っているという保証はないのです。

確認したいのは3つです。パッケージに医薬部外品と書かれているか。グリチルリチン酸2Kが有効成分として明記されているか。そして、皮脂や角質にアプローチする成分と組み合わされているか。

成分名が書いてあるかどうかではなく、どういう位置づけで入っているかを見る。これが、頭皮ケアのシャンプー選びで失敗しないための視点です。

まとめ

グリチルリチン酸2Kは、甘草由来の抗炎症成分です。プロスタグランジンE2の産生を抑えて炎症を鎮め、ヒアルロニダーゼの活性を阻害してかゆみを抑えます。穏やかに働く非ステロイド成分で、毎日のシャンプーに使い続けやすいのが特徴です。

ただし、この成分が抑えるのは炎症であって、原因となる皮脂やマラセチア菌ではありません。だからこそ、皮脂や古い角質にアプローチする成分との組み合わせが重要になります。

ReBALANのシャンプー&トリートメントのように、グリチルリチン酸2Kとサリチル酸を組み合わせた設計を選ぶことも、頭皮環境を整えるうえでの選択肢のひとつです。

なお、セルフケアを続けても症状が改善しない場合や、強いかゆみ・赤みが続く場合は、自己判断を続けず、皮膚科に相談することも検討しましょう。

この記事の監修者
橋本 裕貴の写真
コスメアナリスト
橋本 裕貴
ライターとして、ヘアケア・スキンケアに関する記事を多数執筆。長年、脂漏性皮膚炎に悩まされ、数えきれないほどの商品を試すも納得のいくものに出会えず、食事や生活習慣の見直しとともに医薬部外品をはじめとする成分研究を始める。その知識と経験を活かし、各メーカーの商品開発の助言・提案にも携わる。「正しい知識と適した商品で、QOL(生活の質)向上に貢献したい」という思いから、わかりやすい言葉での情報発信を心がけている。