脂漏性皮膚炎とは?女性に多い原因と症状
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、皮脂の分泌が多い部位に炎症が起こる皮膚トラブルで、頭皮や顔まわり、耳の後ろなどにかゆみ・赤み・フケ・ベタつきが現れるのが特徴です。皮脂と常在菌(マラセチア菌)のバランスが崩れることで炎症が起こり、慢性的に繰り返すこともあります。
特に女性は、ホルモンバランスやストレス、生活リズムの乱れなどが原因で皮脂分泌が不安定になりやすく、脂漏性皮膚炎を発症しやすい傾向があります。ここでは、その主な原因を見ていきましょう。
ホルモンバランスやストレスが関係している
女性は月経周期や妊娠、更年期など、ライフステージによってホルモンバランスが大きく変化します。特に、皮脂分泌を促す男性ホルモン(アンドロゲン)の影響を受けやすく、バランスが崩れると皮脂が過剰に分泌されやすくなります。
また、ストレスや睡眠不足によって自律神経が乱れると、皮脂量のコントロールがうまくいかなくなり、頭皮環境が悪化。これが炎症やかゆみ、ベタつきにつながるケースも多く見られます。
皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の増殖
脂漏性皮膚炎の直接的な原因とされるのが、皮脂を栄養源とするマラセチア菌の異常増殖です。マラセチア菌はもともと誰の肌にも存在する常在菌ですが、皮脂が増えすぎるとその餌が増え、菌が過剰に繁殖してしまいます。
その結果、菌の代謝物が皮膚に刺激を与え、炎症やかゆみを引き起こします。つまり「皮脂の分泌量」と「菌のバランス」を整えることが、脂漏性皮膚炎の改善には欠かせません。
間違ったシャンプー選びが悪化を招く理由
洗浄力が強すぎるシャンプーや、アルコールなど刺激の強い成分を含む製品を使うと、頭皮の皮脂を必要以上に落としてしまいます。すると、乾燥から肌を守ろうと皮脂が余計に分泌され、悪循環に。
また、硫酸系(ラウリル硫酸Naなど)の強い洗浄成分は敏感な頭皮には刺激が強く、炎症を悪化させることもあります。脂漏性皮膚炎に悩む方は、アミノ酸系やベタイン系のやさしい洗浄成分を選ぶことが大切です。
脂漏性皮膚炎の女性がシャンプーを選ぶときのポイント
① 刺激の少ない洗浄成分を選ぶ
脂漏性皮膚炎の頭皮は敏感になっているため、強い洗浄成分は避けるのが基本です。リバランシャンプーでも使用されているヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ラウロイルメチル-β-アラニンNa液など、アミノ酸系のやさしい洗浄成分を選ぶと、必要な潤いを守りながら余分な皮脂だけを洗い流せます。
② 殺菌・抗炎症成分の有無をチェック
マラセチア菌の増殖や炎症が脂漏性皮膚炎の原因のひとつです。リバランにはグリチルリチン酸2K、サリチル酸、酢酸トコフェロールなどの抗炎症・殺菌サポート成分が配合されており、かゆみや赤みの抑制に役立ちます。
③ 保湿・バリア機能をサポートする成分も重要
乾燥やバリア機能低下は皮脂の過剰分泌を招き、症状を悪化させます。リバランには水解ケラチン液(カシミヤヤギ)、ユズセラミド、ゴボウエキス、アシタバエキス、ウメ果実エキス、各種植物エキスなどが配合されており、頭皮の保湿・バリア機能をサポートしながら炎症予防も期待できます。
④ アルコールや刺激の強い成分は避ける
アルコールや強い香料が入ったシャンプーは、頭皮に刺激を与えやすく、かゆみや赤みを悪化させる可能性があります。リバランはアルコールフリー・低刺激の処方で、敏感肌や脂漏性皮膚炎の女性でも安心して使用できます。
脂漏性皮膚炎に悩む女性におすすめの市販シャンプー
① ドラッグストアで買える低刺激タイプ
日常的に手軽に購入できるドラッグストアの低刺激シャンプーは、敏感な頭皮にも優しく、皮脂バランスを整えるのに適しています。アミノ酸系洗浄成分を使用しているものを選ぶと、頭皮の乾燥や刺激を最小限に抑えつつ、フケやベタつきにも対応できます。
② 頭皮の炎症をやわらげる医薬部外品
炎症やかゆみが気になる方には、グリチルリチン酸2K配合などの医薬部外品シャンプーがおすすめです。抗炎症成分や殺菌成分が含まれており、頭皮環境を整える効果が期待できます。ドラッグストアやネットでも入手可能です。
③ 敏感肌でも使いやすい無添加シャンプー
無添加シャンプーは、頭皮の刺激を避けたい方に最適です。敏感肌や脂漏性皮膚炎の方でも安心して使え、保湿成分入りのタイプなら頭皮のバリア機能をサポートしながら症状を緩和できます。
ReBALAN(リバラン)シャンプーがおすすめの理由
① 低刺激で頭皮にやさしい洗浄成分
ReBALANは、アミノ酸系・ベタイン系の洗浄成分を採用しており、必要な皮脂を残しつつ余分な皮脂だけをやさしく洗い流します。敏感な頭皮でも安心して使えるため、脂漏性皮膚炎の女性に最適です。
② 抗炎症・抗菌成分で頭皮環境を整える
グリチルリチン酸2K、サリチル酸、酢酸トコフェロールなどが、頭皮のかゆみや赤みを抑え、炎症を防ぎます。マラセチア菌の増殖や皮脂の過剰分泌にアプローチでき、清潔で健やかな頭皮環境をサポートします。
③ 保湿・バリア機能サポートで健やかな頭皮に
ユズセラミド、水解ケラチン液、ゴボウエキスなどの保湿成分を配合。頭皮の乾燥やバリア機能低下を防ぎ、炎症の予防や皮脂バランスの安定を助けるため、日常的なケアにぴったりです。
脂漏性皮膚炎を悪化させない習慣
① 洗う前のブラッシングで汚れを浮かせる
シャンプー前にブラッシングを行うことで、頭皮や髪に付着したホコリやフケを浮かせ、シャンプーで効率よく洗い流せます。また、軽く頭皮を刺激することで血行促進にもつながります。
② 38℃前後のぬるま湯でやさしく洗う
熱すぎるお湯は頭皮を乾燥させ、皮脂の過剰分泌を引き起こすことがあります。38℃前後のぬるま湯でやさしく頭皮を濡らし、皮脂や汚れを浮かせることがポイントです。
③ 爪を立てずに指の腹でマッサージ洗い
シャンプーをする際は、爪を立てずに指の腹でやさしく頭皮をマッサージするように洗いましょう。ゴシゴシ洗いは炎症を悪化させ、皮膚バリアを傷つける原因になります。血行を促進しながら、泡で優しく洗うことが大切です。
④ シャンプー後は自然乾燥せずドライヤーで乾かす
濡れたまま自然乾燥すると、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、炎症やかゆみを悪化させる可能性があります。タオルで水分を軽く押さえた後、ドライヤーで根元からやさしく乾かすことが、脂漏性皮膚炎予防の基本です。
⑤ ドライヤー後の頭皮ローションで保湿・炎症予防
シャンプー後、頭皮が乾いたら、頭皮ローションをやさしく塗布するのがおすすめです。乾燥や炎症を防ぎ、血行を促進しながら健やかな頭皮環境をサポートします。
modestで販売しているReBALAN頭皮ローションには、センブリエキス、グリチルリチン酸2K、酢酸トコフェロール、D-パントテニルアルコールなどの有効成分を配合。かゆみや赤みの抑制に加え、頭皮の保湿やバリア機能のサポートが期待できます。さらに、ゴボウエキスやウメ果実エキスなどの植物由来成分が、頭皮環境を整えつつ、使い心地もさっぱりしています。
ドライヤーで乾かした後に頭皮ローションをプラスすることで、日常のケアだけでは補いきれない頭皮の潤いを守り、脂漏性皮膚炎の悪化を予防できます。
まとめ&橋本のコメント
脂漏性皮膚炎に悩む女性の皆さんに大切にしてほしいのは、刺激を与えず、皮脂バランスを整えるケアです。自分の頭皮タイプに合った低刺激シャンプーを選び、正しい洗髪方法を取り入れることが改善への近道になります。
私自身、脂漏性皮膚炎に悩んで長年シャンプーを試してきました。その経験から言えるのは、頭皮環境を整えるためには、日々のケアを続けることが大切だということです。 脂漏性皮膚炎に悩む女性の皆さんは、さらにホルモンバランスやストレスなど、女性特有の要因も関わってくるため、自分に合った低刺激シャンプーと正しいケアで頭皮環境を整えていくことが改善の近道です。
大切なのは「治す」というより、頭皮を整えてあげる感覚で続けることです。脂漏性皮膚炎に悩む女性の皆さんも、自分に合ったシャンプーと正しいケアで、健やかな頭皮を取り戻してください。


