コムクロシャンプーは「シャンプー」という名前ですが、汚れを落とすための一般的なシャンプーとは別物です。
そのため、普段お使いのシャンプーと併用して構いません。むしろ現在は、コムクロシャンプーを洗い流した後に自分のシャンプーを使うことが推奨される方向に変わってきています。
この記事では、併用しても問題ない理由を、添付文書や専門機関の情報をもとに解説します。
併用するシャンプー選びの参考として、頭皮にやさしい薬用シャンプーもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
コムクロシャンプーと普通のシャンプーは併用してもいい?
結論からお伝えすると、併用して問題ありません。
医療従事者向けの専門誌『日経メディカル』でも、薬剤を洗い流すために他のシャンプーを合わせて使う必要はないものの、頭髪の手入れのために市販のシャンプーやリンスを併用しても構わないとされています。
つまり「必ず併用しなければいけない」わけではないけれど、「併用してはいけない」わけでもない、ということです。
今はむしろ、併用がすすめられている
さらに近年は、一歩進んだ考え方が広がっています。
発売された当初、コムクロシャンプーは「通常のシャンプーの代わりにもなる」とされていました。
ところが現在は、頭皮の皮脂や汚れをしっかり落とすために、コムクロシャンプーを洗い流した後、別途ご自身のシャンプーを使用することが推奨されるようになっています。
コムクロシャンプーは「洗うための薬」ではない
名前に「シャンプー」とついているのは、あくまで剤形を指した呼び方。とろみのある液体で頭皮に塗りやすく、泡立てて洗い流せる、という形状の話にすぎません。
中身はストロンゲストランクのステロイドを含む治療薬で、その役割は頭皮の炎症を抑えることです。皮脂や汚れを洗い落とすために作られた製品ではありません。
もちろん、お湯で流すだけでもある程度の皮脂は落ちます。
ただ、ワックスやスプレーなどの整髪料を使った日は、それだけでは落としきれません。髪や頭皮を清潔に保ちたいなら、普段のシャンプーを併用するのが確実です。
洗い流したら効果がなくなるのでは?
コムクロシャンプーを流した後に、洗浄力のあるシャンプーを重ねる。
そうすると、せっかくの薬効成分まで一緒に洗い流されてしまうのでは——。そう心配になる方は多いようです。
結論からいうと、その心配はいりません。
薬は15分の間に、すでに皮膚の中へ入っている
ポイントは、薬がどこにあるかです。
塗布して15分後に洗い流すこの使い方には、短時間接触療法(Short Contact Therapy)という名前がついた正式な治療法です。
この15分の間に、有効成分は頭皮の表面から皮膚の中へと入っていきます。
実際、添付文書のデータでも、用法どおり15分で洗い流した後の皮膚から成分が検出されています。洗い流しても、薬は皮膚の中にとどまっているということです。
ステロイドと他のシャンプーが混ざっても大丈夫?
もうひとつの不安が、成分同士の相性です。
洗い流したつもりでも、頭皮や髪に薬が残っているかもしれない。そこへ普段のシャンプーを重ねたら、混ざって何か起きるのでは——。
そう心配になる気持ちは、よく分かります。
結論としては、しっかりすすいでいれば問題ありません。
相互作用の注意は記載されていない
まず事実として、コムクロシャンプーの添付文書に、一般のシャンプーとの相互作用に関する注意は記載されていません。
もし避けるべき組み合わせであれば、医療関係者向けの資料に注意喚起が載るはずです。それがないということは、併用を避ける理由が示されていないということです。
大切なのは「しっかり流すこと」
とはいえ、すすぎが不十分なまま次のシャンプーに移るのは避けたいところです。
これは薬に限った話ではありません。シャンプーのすすぎ残しは、それ自体が頭皮への刺激になります。
コムクロシャンプーを洗い流すときは、ぬめりが完全になくなるまで、お湯でしっかりすすぎましょう。
とくに泡が残りやすいのが、耳のうしろ、襟足、生え際の3か所です。意識して流すようにしてください。
併用するシャンプーの選び方
併用してよいと分かったところで、次に気になるのが「どんなシャンプーを選べばいいのか」です。
治療中の頭皮は、炎症が起きているデリケートな状態。だからこそ、いつも以上に選び方が大切になります。
チェックしたいポイントは3つです。
① 洗浄力がマイルドかどうか
いちばん重視したいのが、洗浄成分です。
洗浄力の強いシャンプーは、頭皮を守るために必要な皮脂まで奪ってしまいます。
皮脂を失った頭皮は乾燥しやすく、外からの刺激にも弱くなります。ただでさえ敏感になっている治療中の頭皮に、これは避けたい負担です。
アミノ酸系など、マイルドな洗浄成分を使ったシャンプーを選ぶと安心です。
② フケ・かゆみを防ぐ有効成分が入っているか
次に注目したいのが、医薬部外品(薬用シャンプー)かどうかです。
医薬部外品には、「フケ・かゆみを防ぐ」といった効果が認められた有効成分が配合されています。
もちろん、治療薬の代わりになるものではありません。あくまで毎日の洗髪の中で、頭皮を健やかに保つための選択肢です。
③ 保湿成分が配合されているか
最後は、保湿成分です。
洗浄力を抑えるだけでなく、うるおいを補えるかどうかも見ておきたいところ。セラミドや植物由来のエキスなどが配合されていると、乾燥しがちな頭皮をいたわりながら洗えます。
この3つを満たすシャンプーなら、治療中の頭皮にも取り入れやすいはずです。次の章で、具体的な選択肢をご紹介します。
併用におすすめしたい薬用シャンプー&トリートメント
前の章で挙げた3つの条件を満たす選択肢としてご紹介したいのが、薬用スカルプシャンプー&トリートメント「ReBALAN(リバラン)」です。
アミノ酸系のマイルドな洗浄成分
ReBALANの洗浄成分は、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液やヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液といったアミノ酸系が中心のマイルドな処方です。
皮脂や汚れはしっかり落としながら、頭皮を守るために必要なうるおいまでは奪いすぎません。
また、きめ細かい泡で洗えるので、爪を立てずに指の腹でやさしく洗うことができます。デリケートな頭皮に負担をかけたくない時期には、心強いポイントです。
3つの有効成分でフケ・かゆみを防ぐReBALAN薬用シャンプー
ReBALANは医薬部外品の薬用シャンプーで、3つの有効成分を配合しています。
・グリチルリチン酸2K
甘草(カンゾウ)由来の抗炎症成分。頭皮の炎症を抑え、フケ・かゆみを防ぎます。
・サリチル酸
古くなった角質をやわらかくして落としやすくする成分。頭皮を清潔に保ちます。
・酢酸トコフェロール
ビタミンEの一種。頭皮の血行を促進し、健やかな頭皮環境をサポートします。
さらに、保湿成分としてユズセラミドとコレステロールを配合。どちらも、頭皮のうるおいを支える働きを持つ成分です。
洗いながら、フケ・かゆみを防ぎ、うるおいも守る。選び方で挙げた3つの条件を、すべて満た処方です。
頭皮に揉み込める薬用トリートメント
一般的なトリートメントは、頭皮にはつけず毛先を中心になじませるのが基本です。
しかしReBALANの薬用トリートメントは、頭皮に直接揉み込んで使えるように設計された医薬部外品という点が大きな特長です。
グリチルリチン酸2K・サリチル酸という2つの有効成分を頭皮まで届けながら、シア脂・オリブ油・ホホバ油と天然ビタミンEでうるおいを補います。
シャンプーで洗い、トリートメントで頭皮までケアする。毎日のバスタイムに、無理なく取り入れられる組み合わせです。
使い方に迷ったら医師・薬剤師に相談を
使う量やタイミング、併用するシャンプーについて医師から指導を受けている場合は、必ずそちらを優先してください。
また、症状の改善がみられない場合や悪化がみられる場合は、使用を中止して処方医に相談しましょう。
治療の内容を決めるのは医師。毎日の洗髪で使うシャンプーは、自分で選べる部分です。この使い分けを意識して、頭皮の悩みと上手に付き合っていきましょう。
参考文献
参考:コムクロシャンプーの使用方法(患者指導用冊子より抜粋)(マルホ株式会社)
