イソチアゾリノン系防腐剤が入っていないシャンプーを選ぶべき理由を解説

シャンプーを替えても頭皮のかゆみや赤みがおさまらない。成分表を見ていたら、メチルイソチアゾリノンという見慣れない名前が気になった。そんな経験はありませんか。

メチルイソチアゾリノンなどのイソチアゾリノン系防腐剤は、シャンプーやボディソープに広く使われてきた成分です。その一方で、かぶれ(アレルギー性接触皮膚炎)の原因になることがあり、日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、原因のわからない頭皮や顔の湿疹の背景にこの成分が隠れている場合があるとされています。

この記事では、イソチアゾリノン系防腐剤とはどんな成分なのか、入っていないシャンプーを選ぶべき理由は何かを、国内のデータや規制をもとに解説します。成分表示での見分け方もあわせて紹介します。

後半では、イソチアゾリノン系防腐剤を配合していない薬用シャンプー ReBALAN(リバラン)もご紹介しますので、シャンプー選びの参考にしてみてください。

イソチアゾリノン系防腐剤とは?

成分

イソチアゾリノン系防腐剤は、イソチアゾリノンという共通の構造をもつ防腐剤のグループです。シャンプーやボディソープのほか、塗料やのり、冷却水の抗菌剤といった工業製品にも使われています。

シャンプーに使われるのは主に2つの成分

シャンプーなどの化粧品に使われるのは、メチルイソチアゾリノン(MI)と、メチルクロロイソチアゾリノン(MCI)の2つです。成分表示にも、この名前で記載されています。

日本皮膚免疫アレルギー学会の資料によると、この2つはメチルクロロイソチアゾリノン3に対してメチルイソチアゾリノン1の割合で混ぜた混合物として使われてきました。 この混合物は、製品名からケーソンCGとも呼ばれます。皮膚科のパッチテストでイソチアゾリノンミックスという項目があるのは、この混合物へのかぶれを調べるためです。

少量で幅広い菌に効くため、洗い流す製品に広く使われてきた

化粧品

シャンプーは水分を多く含み、浴室という湿度の高い場所で、ぬれた手で何度も開け閉めしながら使うものです。防腐剤が入っていなければ、容器の中で細菌やカビが増えてしまうため、品質を保つうえで防腐剤は欠かせません。

イソチアゾリノン系防腐剤は、ごく少ない量で細菌にもカビにも働くのが特徴です。配合量が少なくて済むことから、シャンプーやボディソープ、台所用洗剤など、洗い流して使う製品を中心に広く採用されてきました。

日本では配合量の上限が決められている

日本国旗

化粧品に使える防腐剤とその上限は、厚生労働省の化粧品基準で定められています。イソチアゾリノン系防腐剤の上限は次のとおりです。

化粧品基準で定められた上限(製品100g中)

メチルイソチアゾリノン
洗い流す製品・洗い流さない製品ともに0.01gまで。粘膜に使う製品には配合できません。

メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液
洗い流す製品に限り0.1gまで。洗い流さない製品と、粘膜に使う製品には配合できません。

混合液は、2つの成分を合わせて1.3〜1.7%ほど含む水溶液と定義されています。上限の0.1gを配合した場合、製品に含まれる成分そのものの量はおよそ0.0015%です。

混合液が洗い流す製品にしか認められていないのは、肌に長くとどまるほどかぶれのリスクが高まるためです。上限が決められているということは、裏を返せば、それだけ慎重な扱いが求められる成分だともいえます。

イソチアゾリノン系防腐剤が入っていないシャンプーを選ぶべき理由

原因

イソチアゾリノン系防腐剤は、国の基準の範囲内で使用が認められている成分です。それでも避けるという選択に意味があるのは、かぶれに関するデータや海外の規制の動きに、はっきりとした理由があるからです。

理由1:かぶれの原因として報告が多い

かぶれの原因を調べるパッチテストでは、かぶれを起こしやすい代表的な物質をまとめて検査します。日本皮膚科学会の接触皮膚炎診療ガイドライン2020には、その全国集計の結果が掲載されています。

2016年度の集計では、イソチアゾリノンミックスに陽性反応を示した人は1,129件中49件、4.3%で、検査した物質のなかで9番目に高い陽性率でした。 前年の2015年度も4.7%で、同じく9位です。

この数字は、かぶれが疑われてパッチテストを受けた人のなかでの割合で、一般の人の20人に1人がかぶれるという意味ではありません。それでも、金属や香料、ヘアカラーの成分などと並んで上位に入っていることは、かぶれの原因として無視できない成分であることを示しています。

理由2:原因不明の頭皮の湿疹に、シャンプーの防腐剤が隠れていることがある

同じガイドラインでは、イソチアゾリノン系防腐剤について次のように書かれています。

誘因不明の頭皮や顔面、全身の湿疹病変の原因であることがある

出典:接触皮膚炎診療ガイドライン2020(日本皮膚科学会)

シャンプーは毎日使うものなので、かゆみや赤みが出ても、まさか原因がシャンプーだとは思いにくいものです。頭皮の湿疹はフケやかゆみをともなうため、乾燥や脂漏性皮膚炎だと考えてケアを続けてしまうことも少なくありません。

原因がシャンプーの成分にある場合、どれだけ保湿や洗い方を工夫しても、その成分に触れ続けるかぎり症状はくり返します。はじめからイソチアゾリノン系防腐剤を含まないシャンプーを選んでおけば、原因の候補をひとつ減らすことができます。

理由3:海外では規制が強化されている

EUの旗

海外では2010年代に、メチルイソチアゾリノンによるかぶれの増加が問題になりました。米国接触皮膚炎学会は2013年に、メチルイソチアゾリノンをその年のアレルゲン(Contact Allergen of the Year)に選んでいます。

EUはこれを受けて、化粧品への使用を段階的に制限しました。メチルクロロイソチアゾリノンとの混合物は、洗い流さない製品での使用が禁止されています。メチルイソチアゾリノン単独でも、2017年2月から洗い流さない製品で使用禁止となり、2018年には洗い流す製品の上限も0.01%から0.0015%に引き下げられました。

日本の化粧品基準では、メチルイソチアゾリノンは洗い流さない製品にも0.01%まで配合でき、洗い流す製品の上限も0.01%のままです。単独で使う場合の上限は、EUと比べて6倍以上の開きがあります。

理由4:一度かぶれると、同じ系統の成分を避け続ける必要がある

アレルギー性のかぶれは、一度その成分に体が反応するようになると、少量でも触れるたびに症状が出るようになります。時間がたてば自然に治るものではないため、原因の成分を避け続けるしかありません。

ニュージーランド皮膚科学会が運営する医療情報サイトのDermNetは、イソチアゾリノン系の成分どうしは交差反応を起こすことがあるため、この系統の成分すべてを避ける必要があるとしています。イソチアゾリノン系防腐剤は、シャンプーのほかにもボディソープやウェットティッシュ、塗料、のり、冷感タオルなどに使われています。

日本皮膚免疫アレルギー学会の資料でも、陽性だった人は冷却ジェル寝具や冷感タオルに注意するよう書かれています。かぶれてから避けるより、かぶれる前に触れる機会を減らしておくほうが、生活への影響は小さくて済みます。

理由5:頭皮が荒れているときほど刺激を受けやすい

健康な皮膚は、角層のバリアによって外からの物質が入り込むのを防いでいます。ところが、かきこわしや乾燥、炎症でバリアが弱っていると、成分が皮膚の中に入りやすくなり、かぶれが起こりやすい状態になります。

フケやかゆみがある、脂漏性皮膚炎で頭皮が荒れているといった方は、まさにこの状態にあたります。頭皮のトラブルが気になってシャンプーを選び直すときこそ、かぶれの報告が多い成分は避けておくほうが安心です。

こんな症状はシャンプーによるかぶれかもしれない

びっくりしている人

シャンプーによるかぶれは、症状の出る場所や出方に特徴があります。フケや脂漏性皮膚炎だと思っていた症状が、実はシャンプーの成分によるものだったということもあるため、目安を知っておきましょう。

生え際・耳のうしろ・首すじ・まぶたに出やすい

意外に思えるかもしれませんが、シャンプーによるかぶれは、頭皮そのものよりも頭皮のまわりに出やすいことが知られています。 米国の皮膚科専門誌Dermatitisに2023年に掲載された総説は、ヘアケア製品によるかぶれの特徴として、首やまぶた、顔の側面に症状が出て、頭皮は保たれやすいことを挙げています。

スペインの皮膚科専門誌に2018年に掲載された総説では、その理由を、頭皮は表皮が厚く毛穴や皮脂腺が多いためアレルゲンが入り込みにくいから、と説明しています。一方、まぶたや耳のまわり、首は皮膚が薄く、すすぎの泡が流れ落ちるときに触れるため、症状が出やすくなります。

生え際や耳のうしろ、うなじ、首すじ、まぶたに赤みやかゆみがくり返し出る場合は、シャンプーやトリートメントが関わっている可能性があります。もちろん頭皮に症状が出ることもあり、日本皮膚科学会のガイドラインも、イソチアゾリノン系防腐剤が頭皮や顔の湿疹の原因になることがあるとしています。

使い始めてすぐではなく、しばらくしてから出ることもある

アレルギー性のかぶれは、はじめて触れたときには起こりません。くり返し触れるうちに体がその成分を異物として覚え、それ以降に触れたときに症状が出るようになります。

そのため、何か月も、ときには何年も問題なく使っていたシャンプーで、ある日からかぶれるようになることがあります。長く使っているから原因ではない、とは言い切れないのです。

また、一度体が反応するようになったあとは、触れてから症状が出るまでに1〜2日ほどかかるのが一般的です。洗った直後ではなく翌日以降にかゆみや赤みが強くなるため、シャンプーとの関係に気づきにくくなります。

脂漏性皮膚炎やフケとの違い

頭皮のかゆみやフケは、脂漏性皮膚炎でもかぶれでも起こるため、症状だけで見分けるのは簡単ではありません。目安になるのは、症状の出る場所と、製品との関係です。

かぶれを疑う目安

・生え際、耳のまわり、首すじ、まぶたなど、泡が流れる場所に症状がある
・シャンプーやトリートメントを替えたあとに症状が出た、または強くなった
・旅行先などで別のシャンプーを使っている間は落ち着く
・脂漏性皮膚炎の薬やケアを続けても、なかなか良くならない

脂漏性皮膚炎は、頭皮や眉、鼻のわきなど皮脂の多い場所に出やすく、黄色っぽく湿ったフケをともなうのが特徴です。ただし、脂漏性皮膚炎とかぶれが重なっていることもあります。原因を確かめるには、皮膚科でのパッチテストが必要です。

成分表示でイソチアゾリノン系防腐剤を見分ける方法

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イソチアゾリノン系防腐剤が入っているかどうかは、容器や外箱の成分表示で確認できます。 探す名前は限られているので、一度覚えてしまえば、店頭でも通販の商品ページでも数秒で見分けられます。

成分表示で探す名前

化粧品のシャンプー
メチルイソチアゾリノン
メチルクロロイソチアゾリノン

医薬部外品(薬用)のシャンプー
メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液

名前にイソチアゾリノンと入っていれば、この系統の防腐剤です。化粧品では2つの成分が別々に並んで書かれ、医薬部外品では混合液としてひとつの名前で書かれます。

成分表の後ろのほうに書かれていることが多い

化粧品の成分表示は、配合量の多い順に書くのがルールです。イソチアゾリノン系防腐剤の配合量は、化粧品基準の上限でも製品100g中0.01〜0.1gとごくわずかなので、たいていは成分表の最後のほうに出てきます。

成分表は水や洗浄成分から始まり、長いものでは30以上の成分が並びます。先頭から順に読むより、末尾から5〜6個をさかのぼって見るほうが早く見つかります。

医薬部外品の場合は、有効成分とその他の成分に分けて書かれ、その他の成分は配合量の順に並んでいるとは限りません。薬用シャンプーは、その他の成分を最後まで確認するようにしましょう。

トリートメントやボディソープもあわせて確認する

イソチアゾリノン系防腐剤は、シャンプーに限らず、洗い流して使う製品に広く使われています。シャンプーだけを替えても、同じ浴室にあるトリートメントやボディソープ、洗顔料、ハンドソープに入っていれば、触れる機会は減りません。

日本では、メチルイソチアゾリノンは洗い流さない製品にも配合が認められています。ヘアミルクやスタイリング剤、ウェットティッシュなどの成分表示も、一度見直しておくと安心です。

代わりに使われる防腐剤:フェノキシエタノール・安息香酸Na・パラベンなど

イソチアゾリノン系防腐剤を使っていないシャンプーには、代わりにフェノキシエタノールや安息香酸Na、パラベン(メチルパラベンなど)といった防腐剤が使われています。いずれも化粧品基準で上限が定められた、広く使われている防腐剤です。

気をつけたいのは、防腐剤がまったく入っていないものが良いわけではない、という点です。防腐剤が不十分なシャンプーは、使っているうちに容器の中で細菌やカビが増えるおそれがあり、かえって頭皮トラブルのもとになります。

大切なのは、防腐剤を避けることではなく、どの防腐剤が使われているかを確認して選ぶことです。なお、どの防腐剤でも、人によってはかぶれることがあります。特定の成分でかぶれた経験がある方は、その成分が入っていないかもあわせて確認してください。

イソチアゾリノン系防腐剤を配合していないReBALANシャンプー

リバランシャンプー

イソチアゾリノン系防腐剤を使っていないシャンプーを探している方に、選択肢の一つとして紹介したいのが、ReBALAN(リバラン)の薬用スカルプシャンプーです。頭皮のふけ・かゆみを防ぐ医薬部外品で、防腐剤の選び方にも配慮してつくられています。

シャンプー全成分

有効成分: グリチルリチン酸2K、酢酸トコフェロール、サリチル酸
その他成分: ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液、水解ケラチン液(カシミヤヤギ)、ゴボウエキス、アシタバエキス、ウメ果実エキス、ユズセラミド、トウキンセンカエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、ラベンダーエキス-1、メリッサエキス、黒砂糖エキス、エクトイン、イソステアロイル水解コラーゲン液-2、テトラデセンスルホン酸Na液、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、DPG、ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド(1P.O.)、1,2-ペンタンジオール、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液、ラウロイルメチル-β-アラニンNa液、ジグルコシル没食子酸、軟質ラノリン脂肪酸、コレステロール、トリメチルグリシン、POEヤシ油脂肪酸グリセリル、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、POEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル、BG、イソステアリン酸、水添大豆リゾリン脂質、塩化Na、ジエチレントリアミン5酢酸5Na液、無水クエン酸、水酸化Na、フェノキシエタノール、香料

防腐剤にイソチアゾリノン系を使っていない処方

ReBALANシャンプーは、メチルイソチアゾリノンも、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液も配合していません。 公開している全成分表示を、見分け方の章で紹介した名前と照らし合わせて確認できます。

防腐剤として使っているのは、フェノキシエタノールです。水分の多いシャンプーの品質を保つために、防腐剤そのものは配合しています。

3つの有効成分でふけ・かゆみを防ぐ医薬部外品

ReBALANシャンプーには、グリチルリチン酸2K・サリチル酸・酢酸トコフェロールの3つの有効成分を配合しています。グリチルリチン酸2Kは甘草から得られる成分で、かゆみのもとになる炎症を抑えます。

サリチル酸は余分な皮脂や古い角質を取り除いて頭皮を清浄に保ち、ビタミンE誘導体の酢酸トコフェロールは皮脂の酸化を防ぎます。この3つの働きで、ふけ・かゆみを防ぎ、頭皮をすこやかに保ちます。

アミノ酸系・ベタイン系の洗浄成分と保湿成分

アミノ酸

洗浄成分には、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液やラウロイルメチル-β-アラニンNa液といったアミノ酸系に、ベタイン系の洗浄成分を組み合わせています。汚れや余分な皮脂は落としながら、頭皮のうるおいを残しやすい組み合わせです。

保湿成分として、エクトインやユズセラミド、コレステロールも配合しました。頭皮が乾燥してバリアが弱っていると、外からの刺激を受けやすくなります。洗いながらうるおいを守ることも、頭皮のコンディションを保つうえで大切です。

トリートメントもイソチアゾリノン系防腐剤を配合していない

リバラントリートメント
トリートメント全成分

有効成分: グリチルリチン酸2K、サリチル酸
その他成分: 水解ケラチン液(カシミヤヤギ)、ゴボウエキス、アシタバエキス、ウメ果実エキス、ユズセラミド、トウキンセンカエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、ラベンダーエキス-1、メリッサエキス、黒砂糖エキス、エクトイン、シア脂、オリブ油、ホホバ油、イソステアロイル水解コラーゲン液-2、天然ビタミンE、セテアリルアルコール、ソルビトール液、ジメチコン、高重合ジメチコン-1、ステアルトリモニウムクロリド、軽質流動イソパラフィン、エチルヘキサン酸セチル、イソプロパノール、1,2-ペンタンジオール、親油型ステアリン酸グリセリル、塩化ジアルキル(12~18)ジメチルアンモニウム液、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、エタノール、EDTA-2Na、アルギニン、BG、乳酸、イソステアリン酸、フェノキシエタノール、香料

シャンプーとセットで使うReBALANの美容液トリートメントも、イソチアゾリノン系防腐剤を配合していません。シャンプーだけを替えても、トリートメントに入っていれば触れる機会は減らないため、あわせて確認しておきたいポイントです。

トリートメントはグリチルリチン酸2Kとサリチル酸を配合した医薬部外品で、頭皮に揉み込んで使えるよう設計しています。シャンプーとトリートメントの両方にカシミヤケラチンを配合しているので、頭皮ケアと一緒に髪の手触りも整えられます。シャンプーは泡のまま、トリートメントは頭皮と髪になじませて、それぞれ3分ほどおいてから洗い流すのがおすすめです。

頭皮トラブルに悩んだ開発者がつくったシャンプー

研究

ReBALANは、modest pharma(モデストファーマ)の代表が、自身の頭皮のフケやかゆみに悩んだ経験から開発を始めたシリーズです。市販の薬用シャンプーをいくつも試し、成分表を見比べるなかで、何を入れて何を入れないかを一つずつ決めていきました。

頭皮のことを考えたシャンプーでも、髪がきしんだり香りが薬っぽかったりすると続けられません。香りには上品なマンダリンシトラスを選び、泡立ちや洗い上がりの手触りにもこだわっています。

イソチアゾリノン系防腐剤に関するよくある質問

Q&A
イソチアゾリノン系防腐剤が入ったシャンプーは使ってはいけない?

使ってはいけないわけではありません。イソチアゾリノン系防腐剤は、厚生労働省の化粧品基準で上限が定められたうえで、配合が認められている成分です。今のシャンプーで頭皮や首まわりにトラブルがなければ、すぐに使うのをやめる必要はないでしょう。

ただし、パッチテストで上位に入るほどかぶれの報告が多い成分であることも事実です。頭皮のかゆみや赤みをくり返している方、肌が敏感な方は、これからシャンプーを選ぶときに避けておくという考え方があります。

入っていないシャンプーなら、かぶれない?

イソチアゾリノン系防腐剤が入っていなくても、かぶれが起こらないとは言い切れません。

どの成分に反応するかは人によって違うため、すべての人に合うシャンプーはありません。イソチアゾリノン系防腐剤を避けることは、かぶれの原因になりやすい候補をひとつ減らす、という位置づけで考えてください。新しいシャンプーを使い始めて赤みやかゆみが出た場合は、使用をやめて皮膚科に相談しましょう。

子どもや敏感肌の家族と一緒に使うなら?

家族で同じシャンプーを使う場合は、いちばん肌が敏感な人に合わせて選ぶのがおすすめです。子どもは大人より皮膚が薄く、アトピー性皮膚炎などで肌が荒れている人は、バリアが弱って成分が入り込みやすい状態にあります。

成分表示でイソチアゾリノン系防腐剤の有無を確認することに加えて、すすぎ残しがないよう、生え際や耳のうしろ、首すじまでしっかり流してあげましょう。

自分がアレルギーかどうかは、どうすればわかる?

皮膚科でパッチテストを受けると確認できます。かぶれの原因になりやすい物質をまとめて調べる検査で、日本で標準的に使われている検査項目には、イソチアゾリノンミックスが含まれています。

検査では、試薬のついたシールを背中などに2日間貼り、はがしたあと数日かけて皮膚の反応を判定します。自分でシャンプーを腕に塗って試す方法は、濃度が適切でなく正しく判定できないうえ、かえってかぶれを起こすこともあるため避けてください。

かゆみや赤みが続くときは皮膚科でパッチテストを

医者

シャンプーを替えることは、かぶれの原因を減らす手段のひとつですが、原因を特定する方法ではありません。 症状が続くときは、自己判断でシャンプーを次々と替えるより、皮膚科で原因を調べてもらうほうが近道です。

皮膚科に相談したいサイン

・シャンプーを替えても、頭皮や首すじのかゆみ・赤みが2週間以上続く
・まぶたや耳のまわり、生え際に赤みや腫れをくり返す
・じゅくじゅくする、かきこわして傷になっている
・シャンプー以外の製品(ボディソープ、ウェットティッシュなど)でもかぶれる
・脂漏性皮膚炎の治療を続けているのに良くならない

受診するときは、使っているシャンプーやトリートメント、スタイリング剤などを持っていくか、成分表示を写真に撮っておくと、原因を探す手がかりになります。パッチテストで原因の成分がわかれば、その後の製品選びで何を避ければよいかがはっきりします。

まとめ

イソチアゾリノン系防腐剤は、メチルイソチアゾリノンとメチルクロロイソチアゾリノンに代表される防腐剤で、シャンプーなど洗い流す製品に広く使われてきました。日本皮膚科学会のガイドラインに掲載された集計では、パッチテストの陽性率が4%台と上位に入っており、EUでは使用が段階的に制限されています。

使用が認められた成分ではあるものの、かぶれの報告が多く、一度かぶれると同じ系統の成分を避け続ける必要があるため、頭皮のトラブルが気になる方は、入っていないシャンプーを選んでおくという選択肢があります。 成分表示では、名前にイソチアゾリノンと入っているかを、成分表の後ろのほうから確認しましょう。

ReBALANのシャンプーとトリートメントは、イソチアゾリノン系防腐剤を配合せず、3つの有効成分でふけ・かゆみを防ぐ医薬部外品です。シャンプー選びの選択肢の一つとして検討してみてください。かゆみや赤みが続く場合は、皮膚科で原因を確かめることをおすすめします。

この記事の監修者
橋本 裕貴の写真
コスメアナリスト
橋本 裕貴
ライターとして、ヘアケア・スキンケアに関する記事を多数執筆。長年、脂漏性皮膚炎に悩まされ、数えきれないほどの商品を試すも納得のいくものに出会えず、食事や生活習慣の見直しとともに医薬部外品をはじめとする成分研究を始める。その知識と経験を活かし、各メーカーの商品開発の助言・提案にも携わる。「正しい知識と適した商品で、QOL(生活の質)向上に貢献したい」という思いから、わかりやすい言葉での情報発信を心がけている。